最小限のエネルギーで最大限の存在感を放つ人
熱海殺人事 7月27日一部@京都南座
いまさらですが(常に枕詞)記録。
開演50分前に自宅にいても間に合うなんて地元de現場ばんざいすぎる…!
ピーチケ枠で取ったのですが、座席が桟敷席でまさかの靴を脱いで観劇する事態に(しろめ)
歌舞伎2010(DVDだけど)でも少年たちでも
不思議だったのだけど、とつの話した台詞ってなぜか耳の中に残って、一度見ただけで刻み込まれてしまうのだけれどあの現象はなんなのだろう。
シェリーを歌いながらサングラスかけて薔薇の花持ってでてきたとっつーに尾崎豊との親和性という新鮮なマッチングを感じながら、そこからずっと金ちゃんの虜でした。
舞台特有の仰々しさはちっともなく、だけどちゃんと見る人を惹きつける存在感を放つ戸塚祥太という役者はおもしろいなあと思う。周りの空気が少しだけ静かでそしてニュートラル。
ストーリーは幼馴染のアイコを殺した遠山金太郎が取り調べを受けて、その動機と事件の詳細を自供するまでの様子を、刑事たちの人間模様を織り交ぜながら描かれるのだけど、回想シーンで金太郎が殺人にいたるまでの流れがひたすらにかなしかった。純粋で愚鈍でなにもわかってない金太郎にアイコの気持ちになって金ちゃんわかってないよ!と叫んでみたり、だいすきなアイちゃんに必死な金太郎が傷つく様子に胸が痛んだり。
たいせつな宝物を壊されてしまった金太郎が、宝物をとっくに捨てなければならなかったアイコが、そんな風にならざるを得なかった現実がかなしくてかなしくて仕方なかった。
色んな役のとつに振り回されてたい!という気持ちいっぱいで帰ってきたのでwどんどんお芝居のお仕事ください。わたしがすきな役者さん見るモチベーションはそこですw